おふくろの味・家庭の味
「おふくろの味って何??」と聞かれるととても悩みます。
もぐぱん実家の味は答えるのが難しい。
なぜなら、母の料理の味付けは毎回少し違うから。(母公認)
もぐぱんの中学生時代は給食ではなくお弁当でした。
毎日欠かさず作って頂いておりました。
他の子が「お母さんがサボってさ~」とコンビニのおにぎりを持ってきていたり、
購買のパンを買う姿が羨ましくて、羨ましくて。
「明日お弁当いらない!」と言って、
わざわざなけなしのおこづかいを使い、安いパンとカフェオレを注文する
という方法をとっていたほどでした。
父もお弁当を持って出勤していたので、
おそらく母はお弁当が不要な日以外は、
お弁当作りを欠かしたことはなかったのではないでしょうか。
今思うと感謝しかないのですが、当時はいろんな思いがありました。
母への感謝は、また改めて別の機会にしましょう。
さあ、お弁当です。
もぐぱん実家のお弁当は THE・普通 のお弁当。
華やかさや可愛さは控えめでした。(これはいいよね、お母さん。)
そしておかずには卵焼きが毎日入っていました。
が、毎日少しずつ味が違います。
「毎日食べるのに、同じだったら飽きるじゃん」
と、母。
ゆで卵に変える、など調理法を変えたりもしません。
母自身が味を定めていません。
決まった母の味というのは難しい。
そんな中で、これかな~と思えるのは、煮物類。
料理名は限定できませんが。
もぐぱんはおばあちゃん食みたいなのが大好きで。
ひじき煮、切り干し大根、きんぴらごぼう、、、
母が作るこれらは、味付けがちょっと濃いめで甘め。
華やかさはないですが、ご飯がすすむ味。
おいしいと思う煮物類の味は、母が作った料理の味に似ているので、
つまり、そういうことなんでしょうね。
母に以前、ひじき煮の作り方を聞いたことがありました。
母はちゃんと教えてくれました。
「お砂糖は~、う~ん、このくらい!(スプーンですくえた分を投入)」
「醬油はこのくらい!(醤油のボトルから直接鍋にぐるぐる)」
味見。
「あー、もうちょっとお酒かな!」
目分量。
母は身内の中でも料理は上手と言われています。
凝った料理は作りませんが、味付けに定評があるのです。
その味付けはすべて目分量です。
そして残念ながらもぐぱんもしっかり目分量を受け継ぎました。
レシピは母の舌の上に。その味はもぐぱんの舌にも。
もぐぱん的には、好きなこの味、まだ見ぬ我が子へ残したい。
もぐぱんは心機一転、調味料を計って入れることから始めたいと思います。